ここ最近気に入ってる音楽のお話

文章を対外的に発信する場所がtwitterくらいしかなかったのですが, 去年深夜に死にそうになって救急車を呼ぶ際に自分の感覚を言語化する能力のなさを痛感したのでブログを始めることにしました.

 

好きな音楽とかを中心に趣味のコンテンツのことを書いていこうと思いますが, 何に関しても体系的な理解などがないので自己紹介的に最近気に入ってる音楽を自身の音楽遍歴を交えながら紹介しようと思います.

好きなジャンルみたいな形で一般化した枠組みに落とし込むことが出来ないので共通点がありそうな具体例を複数挙げて, 具体から抽象を想像してもらえたらという魂胆です.

 

とりあえずなんかアウトプットしようという記事です.

Spotifyで気に入った曲を雑多に突っ込んでいるプレイリストがあるのでこれを見てもらえたらどういう嗜好の傾向かは分かりやすいと思います.

https://open.spotify.com/playlist/66nG98xxLXbqXM4zsKUBWS?si=CtQJEEEuQjOlMH4O6DysJA

 

http://song.link/https://open.spotify.com/track/4eEA8tYwqBz9FN82PaQ9eB?si=Rcs0ZSFoQH-UKt1-8IR4wA

高校時代にtwitterから知って, それ以降ずっと好きな曲です. 穏やかな曲調でありながら地味に感じさせない遊び心やお洒落さ, 可愛らしさがあって飽きることなく聴いています.

この曲のシングルや同題のアルバムは自分の知る限りではちゃんとCD化はされていないみたいなんですが, 各種配信にはあって聴けるのでいい世の中だと思います.

自分は地元のTSUTAYAにあったフレンチポップのオムニバス盤をレンタルして長らく聴いていたんですが, 最近そのCDを改めて買いました. 自分にとってのフレンチポップ像はこのオムニバス盤によって形成されているといっても過言ではないんですが, 他にもCD化されていないようなのも含めて良い曲が多いので曲目を見てサブスクなどで聴いてみるのもおすすめです.

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ブックレットの解説などもしっかりしているので基本中古しかなさそうですが盤を購入する価値はあると思います. 丁寧に解説が入っていますが音楽的語彙に対する感覚がないので自分はあんまり理解できていないです.

 

http://song.link/https://open.spotify.com/track/5J3OF4fsNK42pRkndCvgLz

yuanfenというアルバムの一曲です. yuanfenは基本的に作曲が田中秀和さん作詞が鹿乃さんで編曲を様々な方がやっているという構成になっていて, この曲はOliver Goodさんが編曲を担当しています.

自分が鹿乃さんと田中秀和さんの作品として想起するのはday by dayやLinaria Girlで, 田中秀和さんの穏やかながらも何らかのすごい技巧によってクセのあるサウンド(ネットにたくさん書いてありますが何もわかっていないです)と鹿乃さんの優しいボーカルが調和してすごく気に入っています. おかえりもそれらの曲を聴いたときと同じ脳の箇所を刺激されて心地よくてリリースされてからずっと聴いています.

突然人を肩書きや経歴のみから語るあやしいことをすると, 編曲のOliver Goodさんは数年前にMONACAに入社したイギリス出身(多分)の方で, MONACAの人々が作る音楽好きかつ英国音楽好きとしてこっそりめちゃくちゃ期待をしています. 世に出てる仕事はまだ少ないですが, 作曲をしている河野万里奈さんのMARINARINGもすごくいいので聴いたことない方はぜひ聴いていただきたいです.

http://song.link/https://open.spotify.com/track/4Hx0YZomUr6RpSWGFA0NEf?si=g3XXGhN5QB-sCP24tZL6LQ

楽曲と全然関係ないんですが最近田中秀和さんのyoutube配信をよく観ています. 穏やかな人柄とコンテンツを提供するプロとしての思慮深さと戦略高さが伺えて, 善良な人を眺める和むような楽しさと凄い人がそのスキルや知見を発揮するのを観る面白さが感じられてすごくいいです. あつもりのゲーム実況で始終穏やかな笑顔だった田中秀和さんが視聴者から贈られた楽器を触った瞬間真顔で集中し始めて, それなりの時間無言で演奏した後に破顔一笑してめちゃくちゃ楽しい!って大きめの声で言う場面めちゃくちゃ好きで何度も観てます.

  • 夜は許してくれない / Controversial Spark

http://song.link/https://open.spotify.com/track/1kCKXVDSBZquJ2ETZDTT3W?si=OOhsjbudSMK2OGBwY7S2Sg

2019年一番聴いた曲の一つです.

Controversial Sparkはムーンライダーズ鈴木慶一さんやカーネーション矢部浩志さんが在籍するバンドです.

暗くならず明るくならずという絶妙な塩梅のサウンドで滔々と歌い上げるボーカルが入って飽きずにずっと聴ける一曲ですね. 技術的には複雑なことをしていそうだけど自分の辞書に語る言葉が何も見つからないです.

この曲を作曲してる矢部浩志さんが現在白血病のため入院されているのですが, その応援や入院費の支援などを目的としたトリビュート盤が今度出るようです.

 自分はとりあえず予約したんですが, 同じ方が以前に企画したカーネーションのトリビュート盤もすごく出来がよくてめちゃくちゃ気に入ってるので単純に音楽としてすごくいいものができることが期待されるのでおすすめです.

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辻林美穂さんは昨年末のイベントで知らない状態でライブを観て一発で持ってかれました. 自分は音楽に関する教養が少なく, 特に初めて聴く音楽に対する解像度が低く, ライブとかで知らない曲を聴いても楽器の音の一つ一つを区別できずにでかい音の塊としてしか受け取れないことが多いです (自分の脳内では教養のなさから鑑賞の解像度が落ちるSF大体スターウォーズ現象と呼んでいます). そんな自分が初めて観る辻林美穂さんのライブで楽器の音が脳内で一つ一つ綺麗に聴き取れ, 全体としてすごく良質なポップスを感じられたのは大きな衝撃でした.

良質なポップスという形容しか自分の語彙ではできないんですが, ライブ後twitterを見たら自分がフォローしてる人が大体辻林美穂さんをフォローしてるのが見えて納得しました.

辻林美穂さんの他のお仕事では, まちカドまぞくというアニメの主題歌「町かどタンジェント」の作曲を担当されておりそちらもめちゃくちゃいいのでおすすめです.

http://song.link/https://open.spotify.com/track/24lSEGeRzBo0OiLEkp2pt1?si=x0mnRJhMTdi37R2KGXWfEQ

http://song.link/https://open.spotify.com/track/5y6uVA19jfA71aZF50heqm?si=hYQ-SU1BQ7iGKCel-Laidw

浜崎あゆみさんがリミックス用の音源を公開して話題になっていましたが, 浜崎あゆみさんって昔からリミックス音源をたくさん出していたんですね. このリミックスは製作者の佐藤清喜さんがDJイベントでかけていたのを聴いて知りました.

シリアスな歌が似合う美声のボーカルがめちゃくちゃポップな音の中で響くのが好きで, 平井堅さんのPOP STARとかALI PROJECTさんのピアニィ・ピンクとか好きです.

静謐な冬を想起させるサウンドが好みで, 

http://song.link/https://open.spotify.com/track/67wvjileKScjW7emrpWm3F?si=Z4R0YjFGTtaYBxwEeovmDg

http://song.link/https://open.spotify.com/track/0AlxJRpq1RNxpgbWlRCeuQ?si=p9NzK0xyTN-1AJGM-uBUSg

最近この辺の北欧のポップスを漁っているんですが, 北欧は寒いから日本でいう冬のモチーフは出来やすいよなとこの間不意に納得しました.

  •  恋せよ乙女 / 加納エミリ

 

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加納エミリさんは北海道出身のアイドルの方で作詞作曲振付その他諸々自分でやってる方です. 80年代エレポップとかニューオーダー歌謡とか言われて熱狂的支持を受けている方ですが, そのあたりの音楽に明るくなくて語る言葉が自分にないので検索していただければと思います.

去年ふらっと行ったDJイベントで作曲家の吉田哲人さんに熱弁されて知ったのですが, 音楽も振り付けもスタイリッシュにカッコよく決めることができるのに意識的にそこをずらして見せるやり方がエンターテインメントの見せ方としてすごく好感をもっています. 昔の空気を感じさせるコミカルな見せ方をしていながら細部でしっかり今のおしゃれさが出ていてアイドルという音楽が一要素であり人を見せるコンテンツとしてすごくよくできているなって思って観ています.

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80年代もエレポップも何もわからないので全然関係ない音楽だろうけど脳内で近いものとして認識されているものを列挙するお行儀が悪いことをして, どういう風に認識しているか察してもらおうと思います.

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自分にとって古きよきコミカルなサウンドといえば増田俊郎さんの楽曲が思い浮かびます. 増田俊郎さんはコミカルな楽曲やあたたかな楽曲を作るのがすごくうまい方で, (自分は世代じゃないから全くわからないんですが, )ダウンタウンの番組で曲を書いたエキセントリック少年ボーイは有名そうです. またアニメのだぁ!だぁ!だぁ!の音楽も務められており, そちらの楽曲もすごくいいです.
この茶の間でチャチャチャという曲は昔ブックオフで100円でコミカルで楽しい雰囲気が好きで人生で最も長く聴いてる曲の一つになってます. 80年代とか知らない自分が加納エミリさんのサウンドで懐かしさを感じるのはこの辺りの影響かなって思っています. 加納さんも80年代を通っているわけではないので詳しい人が見ると全体的にあやしい文章になってそうですが……

加納エミリさんのスタイリッシュに振らない悪趣味さはセルフプロデュースという形態でよく出ていて, アルバムのmixをCD/配信とアナログで変えているのですが, アナログは本人がやっているのですが配信のに比べるとスタイリッシュなまとまりが薄まって悪趣味さが前面に出ているので思わず笑ってしまいます.

 

http://song.link/https://open.spotify.com/track/5YUUNh8UuGpp3qsWkgIoeU?si=vV3MZjjBQnWNOZMcgz5J1A

エレポップ的サウンドとして自分が想起するのはスペインの歌手Cristina Quesadaです. この方を知ったのも去年なんですが同様に80年代エレポップとか言われてる方です. 自分がこういう音が好きなんだなこの辺りの音楽を聴いて感覚的に思いましたね. この方のウイスパーな雰囲気のボーカルは子音が響きに強く出る言語とサウンドの相性がすごくいいのでおすすめです.


一曲の項目を立てておきながら複数の思い入れのある曲を引いたので長くなってしまいましたが歌詞にも注目して何曲か挙げたいと思います.

 

http://song.link/https://open.spotify.com/track/1zeSre7keUeCOYErERCl51?si=H_jRJZRTSTiU_UyfgsriYw

フィロソフィーのダンスさんは今年スカートとのツーマンで初めてライブを観たんですがめちゃくちゃパワフルなパフォーマンスで圧倒されましたね. ライブの熱量がすごくてアンコール時にスカートの澤部さんがこんなに一体感のあるようなアイドルのライブを観ることがないので感動したという感じのことを言っていましたが同じ感想を持ちました. ボーカルにそれぞれの個性がすごくあって, 一曲の中でそれが調和して聞こえるのはアイドルとしての世界観・ボーカルの技術とそれを生かす楽曲制作陣のリスペクトがベースにあるんだろうなと感じます.

このスピーチという曲は, 雑にまとめるとずっと好きだった人と友人の結婚式に出席する歌です. 屈折した人間なのでこういう複雑な感情を丁寧に描いた描写が好きです.

自分の中で大きな感情を抱いた相手の結婚式に出席する歌は名曲という法則があるのですが, XTCのHarvest Festivalもその曲の一つでめちゃくちゃ好きな曲です.

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ちなみに大きな感情を抱いた相手の結婚式に出席する歌はこの二曲しか知らないです.

 

Run Girls, Run!石濱翔(只野菜摘)四季シリーズとして一定層から熱烈な支持を得ている作品群の一曲目です.

歌詞としては, 都会のキラキラした女の子に対するコンプレックスを抱いている垢抜けない女学生の心情を綴ったものになっています. 自分にすごく刺さった一節としては, 

きれいな子はたくさんいる

バレエとか習ってたり

都会に住んで 私立に通うような

というのがあります. 自分としても地方の高校から私立出身の子が多い東京の大学に出てきたのでこの類のコンプレックスは身にしみて感じていて, 歌詞を聴いて胸を掴まれるような思いがしました. この曲がキラッとプリ☆チャンのアニメのシングルのカップリングであることを知ったときは, こんな立地や家庭環境・ステータスから来るようなえぐいコンプレックスを子供にぶつけるのどういうスタンスなんだって思いました.

song.link

音について触れると, 石濱翔さんがtwitterでこういうサウンドが好きという話をしているのを見てすごく納得しました. 言語化は出来ないです.

 

 

 

感情が前に出て収集がつかなくなったので終わります.

英国音楽とかの言葉を記事中チラッと書いたのですがXTCに影響を受けまくった一般的な概念とは異なるものが脳内に展開されていると思うのでその辺も記事として書けたらなと思っています.

田中秀和さんがゲーム実況やっているのに関して, 専門的知見を持っている人がゲーム実況をやることによる面白さみたいなことも感じたので音楽に限らずそういう思いつきも書いていきたいです.